20代町外在住者が考案!1万円で浦幌町を存分に味わう1日満喫プラン!
みなさんこんにちは!
釧路市在住のさかもっちゃんと東京都在住のいずです。
今回はタイトルにもある通り、ほとんど浦幌に縁のない2人が「1万円を使って浦幌を満喫してみた!」という企画をお届けします。
「浦幌に行く機会はそんなにないし、1万円も使えるの……?」と思ったそこのあなた。
安心してください。実は私たちもこの企画に参加する前はそう思っていました。
しかし浦幌町、実は色々な魅力が詰まったとても面白い町なんです。
この記事を読み終えた頃には、きっとあなたも1万円を握りしめて浦幌へ飛び出しているはずですよ!
それでは浦幌1万円企画、スタートです!
<登場人物>
坂本 良太(サカモト リョウタ、写真左)、通称さかもっちゃん。
東京都出身、釧路市在住の社会人4年目。転勤で道東に来たのをきっかけに浦幌町と出会う。趣味はモルック。第2回浦幌町モルック大会にて優勝。
岡野いずみ(オカノ イズミ、写真右)通称いずちゃん。
兵庫県出身、東京都在住の大学2年生。今回の企画で初めて浦幌町を訪れる。大学では陶芸サークル、バスケットボールサークルに所属。
マレーシア出身の店長が優しくお出迎え!灰色のきなこソフトは絶品!?
⚫︎道の駅うらほろ(担当:坂本)
【1日目 AM11:00】 残金:坂本10,000円 岡野10,000円
まず僕といずちゃんが1万円を握りしめてやってきたのは、道の駅うらほろです。
店長をつとめるのはマレーシア出身のハニフさん。今回は特別にお時間をいただき、初めにおすすめ商品についてお伺いしました。
【ハニフ店長のおすすめ商品① きなこソフト】
最初におすすめしてくださったのは「きなこソフト」です。
商品を渡されてびっくり、なんとこのきなこソフト、灰色なんです!
不思議な色の秘密は、浦幌の特産品「黒千石豆」という黒色の大豆。
一口食べると濃厚なきなこの味が口いっぱいに広がります!
【ハニフ店長のおすすめ商品② はまなすソフト】
こちらは今年4月からの新メニュー。マレーシアではバラ(はまなすはバラ科の一種)のソースや飲料に馴染みがあることから、ハニフさんもとても好みなんだそうです。
はまなすのさっぱりとした風味がソフトクリームと合い、とても美味しいですよ。
【ハニフ店長のおすすめ商品③ 山本商店の鮭とば】
最後におすすめしてくださったのは「山本商店の鮭とば」です。
もともとは見た目の渋さから食べるのを敬遠していたそうですが、今はその美味しさにはまっているのだとか。
僕も今回初めていただきましたが、かみ応えとしょっぱさが癖になり美味しい……はまりそうです。
おすすめを聞いた後は、いよいよ買い物スタートです!
店内をじっくり見るのは初めてな僕たち。
新鮮なお野菜から雑貨まで、どの商品も魅力的でとても迷います。そんな中、僕が購入した商品がこちらです!
上段左から「よしださんちの粉末にんにく」(550円)、「行者大蒜ドリンク」(350円)、「うらほろ大福」(160円)、下段左から「ラムジンギスカン(行者ニンニク入り)」(980円)、「十勝産にんじんのピューレ」(500円)、「鮭とば」(580円)、「ゆでとうきび」(300円)
僕は合計8点、3,823円のお支払いでした。※写真以外に「はまなすソフト」(400円)を購入
ここで僕からもおすすめを一つ紹介したいと思います。
僕の一押しは「行者大蒜(ギョウジャニンニク)ドリンク」です。(写真上段中央)
行者大蒜は北海道に多く自生する山菜で、「昔修行者が荒行に耐えるために食べていたこと」、「ニンニクのようなにおいがすること」からその名前がついたそうなんですが、それらをたっぷりと使用した「行者大蒜ドリンク」は、浦幌町民なら誰もが知っている大人気商品なんだそうです。
パッケージが少し怪しく、僕も恐る恐る飲んでみたのですが……美味しい!
味が気になる方はぜひ浦幌に来て飲んでみてください。
みなさんも道の駅うらほろに行きたくなってきたのではないでしょうか?
浦幌に来た際は、宝探しの気分で店内を散策してみてください!
ハニフ店長のおすすめ商品「きなこソフト」と「ハマナスソースのソフトクリーム」を美味しくいただきました!
道の駅うらほろでのお支払い明細はこちら。
(各商品の値段は2024年8月現在の価格。値上げの可能性がございますので、事前にご確認いただくことをおすすめいたします!)
喫茶店なのに「蕎麦」!?町民から愛されるレトロ喫茶店
⚫︎コーヒー&ランチ カナリア(担当:坂本)
【1日目 PM13:00】 残金:坂本6,177円 岡野7,667円
続いては、お昼ご飯!ということで、コーヒー&ランチ カナリアへやってきました。
1979年創業という店内はレトロな雰囲気が漂い、とても落ち着きます。
ドリンクからデザートまでメニューも豊富。
オシャレなメニュー表をただ眺めているだけでも、心が踊ります。
そんな中、僕はビーフカレーと抹茶オレを選びました。
シンプルな皿に盛られたカレーは、決して派手ではないけれど、とても美味しい。
優しい味で、一口食べると気持ちが落ち着きます。
いずちゃんが食べていたナポリタンもとても美味しそう。
一つ気になったのが、メニュー表にあった「手打ちそば」の文字です。
「喫茶店でそばとは珍しい!」と思いましたが、聞くところによると修行を積んだご主人が手打ちでつくっているのだとか。
人気メニューの一つなんだそうです。次回は蕎麦も食べてみたい。
お一人様から家族連れまで色々な客層の方が訪れていたのも印象的でした。
町民から愛されるカナリアで、ぜひあなたもレトロな雰囲気を味わってみては?
コーヒー&ランチ カナリアでのお支払い明細はこちら。
(各商品の値段は2024年8月現在の価格。値上げの可能性がございますので、事前にご確認いただくことをおすすめいたします!)
まるで異世界!?歴史ある炭鉱跡探検!
⚫︎浦幌炭鉱跡(担当:岡野)
【1日目 PM14:00】 残金:坂本4,997円 岡野6,967円
ここからは私、いずが担当したいと思います!
次に向かう先は浦幌炭鉱跡。
閉山から70周年という歴史ある炭鉱跡です。
浦幌炭鉱は1895年に炭鉱王の古河市兵衛によって発見され、常室川(とこむろがわ)の上流での採掘が行われていました。
最盛期には約3,600人もの人が暮らしていましたが、その後は石油燃料に押されて炭鉱が衰退していき、1954年に閉山されることとなってしまいました。
現在でも石炭採掘で栄えた当時の町の遺構が各所に残っていて、かつての様子を想い浮かべながら散策することができます。
浦幌炭鉱跡地は深い森の中にあるため、森の奥まで見学したいという方はガイドツアーへの参加をお勧めします!
ツアーではガイドの方が各エリアを周って説明してくださるので、安全に、より詳しく浦幌炭鉱を学ぶことができますよ。
冬季期間はツアーの詳細が異なるため、参加料金や開催時期などは要チェックです!
では早速炭鉱跡へレッツゴー!
カナリアからハハハホステルに戻って、お迎えに来てくださっていたガイドさんの車に乗って出発。
今回ガイドしてくださるのはこちら、武藤さんです。
武藤さんは実際に炭鉱町に住んでいた方からのお話を継承されており、お話を伺うなかで当時の暮らしのイメージがありありと浮かんできました。
炭鉱のことはもちろん、鳥や川魚に畑の食物、浦幌の歴史など、その知識は盛りだくさん!
現地へ向かう道中から武藤さんに質問責めだった私たち。
1つ尋ねると10教えてくださり、充実の移動時間でした。
さて、武藤さんとのお話に花を咲かせていると、あっという間に炭鉱跡入り口に到着です。
まずはじめはこちら。
浦幌炭鉱跡地のなかでも特に有名な住宅跡です。コンクリート造りの建物が3棟並んで建っています。
道有林にある浦幌炭鉱跡ですが、閉山する際には植林して、本来の林の形に戻すという約束だったそうです。
そのため、ここでの暮らしの痕跡はほとんど失われています。
しかしこの鉄骨アパートと建物の基礎だけが残っており、屋内も見学することができます。
鮮やかな緑の森のなか、草木が壁を伝って室内まで入り込んでいる廃墟の様子はとても神秘的でした。
建物内は瓦礫が落ちていたり崩壊の危険があるので、ガイドさんの指示に従って見学しましょう。
このアパートより先は、南から順に建物があった場所を車で移動しながら案内してくださいます。
炭鉱跡の全長は約4キロ。
最も南のアパートから採掘場所までは、炭鉱マンの方々は歩いて通っていたそう。
そのパワフルさたるや……!
全盛期は3,600人が暮らしていたそうで、学校、病院、神社・寺、警察、商店街などもあったそうです。
現在の浦幌町の人口が4,200人なので、一つの町ほどの規模で栄えていたのですね。
病院の基礎や下水道らしきものの跡などいくつか残っているものはありますが、神社や石碑など、すべて跡形もなくなっていました。
当時の写真付きの看板が各所に立っていますが、いまではそれがなければ何もわからないほどに街が山に還っている様子は、どこか寂しく美しい景色でした。
最後は、石炭を運んでいた鉄道のトンネルに到着。
この先は尺別炭鉱につながっていたそうです。石炭は馬車で浦幌駅に運ばれていました。
かつては朝から晩まで賑わっていたこのエリアも、現在はエゾシカが木陰で休めるほど静かな場所です。
天皇陛下にも献上された、質の良い石炭が採れていたという浦幌炭鉱。タイムスリップしたかのような不思議な世界でした。
是非この歴史ある世界へ、多くの人に足を踏み入れていただきたいです!
浦幌炭鉱ツアーのお支払い明細はこちら。
(ツアー参加のお値段は2024年8月現在の価格。値上げの可能性がございますので、事前にご確認いただくことをおすすめいたします!)
※1~2名様料金 5,000円、3人目以降の参加料金は1,000円/人
食料自給率は2900%!?浦幌の採れたて野菜が大集合!
⚫︎ザ・ベジタブルショップ21(担当:坂本)
【1日目 PM16:00】 残金:坂本2,497円 岡野4,467円
次に訪れたのは、ザ・ベジタブルショップ21です。
浦幌の農家さんたちが直営する販売所で、「自らが作った野菜を消費者に直接届けたい!」との思いから平成9年に運営を開始したそうです。
1日目の夜は別のイベントで浦幌町に滞在中の皆さんとカレー作り。さっそく具材となる野菜を探していきます。
驚いたのは「とにかく値段が安い!」ということ。珍しい野菜も多く、二人で見入ってしまいました。
そんな中、僕たちが購入した野菜がこちら!
ナス、激辛なんばん、玉葱、にんじんの合計4点、835円のお支払いでした。
夜は予定通り、別のイベントで滞在中の皆さんと合流。
彼らがお昼に収穫したジャガイモ、トマト、枝豆と購入した野菜を使ってカレー作りを行いました。
みんなで作ったカレーはなんでこんなに美味しいんでしょうか。
浦幌産野菜たっぷりのカレーは絶品で、忘れられない一夜になりました。
ザ・ベジタブルショップでのお支払い明細はこちら。
(各商品の値段は2024年8月現在の価格。値上げの可能性がございますので、事前にご確認いただくことをおすすめいたします!)
大自然での外気浴は至福のひととき!道内トップクラスのアルカリ泉!
⚫︎うらほろ留真温泉(担当:坂本)
【1日目 PM18:00】 残金:坂本2,097円 岡野4,032円
1日目の最後は浦幌町唯一の入浴施設、うらほろ留真温泉にやってきました。
汗と疲れを洗い流すにはやっぱり温泉ですね!
浴場には高温風呂、低温風呂、水風呂、サウナがあり、ボディソープ、シャンプーも備え付けられているので、手ぶらで行っても楽しむことができます。
またうらほろ留真温泉と言えば、PH10.0という高いアルカリ性の泉質。
実際入浴してみるとお湯の中ではヌルヌルとした肌触り、入浴後はさっぱりとした爽快感を感じ、たしかに泉質の良さを実感しました。
ここからはうらほろ留真温泉のサウナについてお話させてください。実は僕、サウナが大好きなんです。
これまでも様々なサウナに入ってきたのですが、ここうらほろ留真温泉のサウナはその中でも特に良かったので、良かった3つの点をご紹介します。
➀サウナ環境が整っている!
僕がサウナに入る上で最も重視しているのが、「サウナ室に時計はあるか」「冷たい水を飲める場所があるか」の2点です。
うらほろ留真温泉にはどちらも設置されているため、安心してサウナを楽しむことができます。
②外気浴スペースに寝そべれる椅子がある!
僕は横になって外気浴をするのが好きなのですが、うらほろ留真温泉には寝そべることができる椅子が置いてあります。
道東にはなかなか置いてある施設がないのでとてもありがたいです。
③大自然での外気浴は至福のひととき!
外気浴をしながら耳をすませば、鳥の声や川の音、風が木々を揺らす音などが聞こえてきます。
自然を体いっぱいに感じながら、至福の時間を過ごすことができます。
うらほろ留真温泉はサウナ好きにはたまらないポイントがたくさんあるので、本当におすすめですよ!
浦幌に来た際は、ぜひ道内トップクラスのアルカリ泉と極上のサウナを堪能してみてください!
うらほろ留真温泉でのお支払い明細はこちら。
(各商品の値段は2024年8月現在の価格。値上げの可能性がございますので、事前にご確認いただくことをおすすめいたします!)
※ハハハホステルで入浴券を購入したため入浴料は300円、通常は500円。
大麦収穫農業体験!
⚫︎RIKKAビール(担当:岡野)
【2日目AM10:00】残金:坂本1,797円 岡野3,732円
おはようございます!ここから2日目がスタートです。
まずは浦幌でオーガニッククラフトビールを作っているRIKKAさんを訪問しました。
今回はRIKKAさんが製造されているビールの原材料である大麦の収穫体験を特別に行わせていただきました。
RIKKAさんにならって鎌で穂を刈り取っていきます。
雑草と大麦をひたすらに分けていきます。
照りつける太陽の下で行われる大麦刈りは、やはり骨が折れる‥…!
流れる汗を手で拭い横を見ると、まだカゴ半分に緑の雑草ばかりの私たちの横で、いつの間にか他の参加者の皆さんのカゴにはぎっしりと大麦が詰まっていました。
RIKKAさんでは除草剤と化学肥料を使わずに大麦を栽培しているため、どうしても雑草が生えてきてしまいます。化学物質過敏症の方にも喜んでいただける、地球にも人にもやさしいビールづくりを目指しているそう。
私たちが体験した大麦収穫の後は、製麦後に醸造して完成!
農家さんの偉大さと食べ物への感謝の気持ちがより深まった、そんな貴重な体験でした!
カフェと雑貨の複合施設 トリノメ商店
⚫︎トリノメ商店(担当:岡野)
【2日目 PM11:00】残金:さかもっちゃん 1,797円 いず 3,732円
2日目のランチは、ガラス張りのお洒落な外観が目印のトリノメ商店さんで。
トリノメ商店さんは本屋、カフェ、雑貨屋、そしてイベントスペースにも使える複合施設として2023年にオープンしました。
扉を開けると、広々としたスペースに本や雑貨たちがずらりと並んでいました!
地域に関連する本から、絵本、啓発本まで多岐にわたる種類の厳選された本たちが置いてあります。
本以外にも地元のアーティストさんが制作した小物や、雑貨等なども陳列されています。
また、お客さんが遊べる卓球台や昔ながらのミシンといったインテリアも多数置いてあり、店内を眺めているだけでもワクワクしました。
さて、残りの残高で何を買おうかと悩む私たち。
ブローチに特産品カレンダーに、かわいいお皿やスナック菓子まで、面白い商品がたくさん!
1時間の検討の結果……さかもっちゃんはトリノメブローチ(820円)を購入。(このコロンとしたフォルムに惹かれちゃいました……)
私は浦幌町のブランドrosa rugosaのハンドクリーム(2200円)を購入。
“Japanese Rose”とも呼ばれるハマナスの優しい香りに一目惚れしました。
みなさんも懐かしい絵本から人気の小説、生活雑貨まで。お気に入りの商品を見つけてみませんか?
さて、楽しい買い物も済んだところでランチを楽しむため奥のカフェに向かいます。
本日のランチメニューは照り焼きチキンプレートとスパイスカレーの2品でした。
私は照り焼きチキンプレートとジンジャーエール(1,400円)、さかもっちゃんはチーズケーキと浦幌町特産のハナマスソーダ(950円)を注文。
私が注文した日替わりのスパイシーチキンプレートは、とても見た目がお洒落!
そして野菜にお肉と栄養抜群で、チキンがこれまた柔らかかったです!
さかもっちゃんのチーズケーキは濃厚な味わい。そして大きめカットでいただけるのがとても幸せでした。
ランチ利用にもカフェ利用にも、そしてコーヒー1杯でも利用できるマルチな空間を提供しているトリノメ商店さん。
一息つきたいときや、自分へのご褒美時間を過ごすときに足を運びたい、そんな居心地の良い憩いのお店でした!
トリノメ商店でのお支払い明細はこちら。
(各商品の値段は2024年8月現在の価格。値上げの可能性がございますので、事前にご確認いただくことをおすすめいたします!)
1万円企画を終えて
浦幌町を楽しむ1万円企画、これにて全行程を終えました!
「食」に「学び」に「アクティビティ」にとても充実した2日間となりました。そして、気になる残金は..…いずちゃんが132円、さかもっちゃんが27円でした!
取材を通して感じたのは、浦幌は本当に魅力的な町だということです。
原料の大麦栽培から取り組むクラフトビール醸造所、東京から来た女の子が店長を務めるカフェと雑貨の複合施設などなど……。
人口4,200人のとても小さな町でありますが、「もっとワクワクする浦幌町にしたい!」という気概溢れる町民がたくさんいらっしゃって、今後も様々な取り組みが行われていくのだろうなと感じました。
なにより町の皆さんが優しくて温かい。気付けば私たちもそんな浦幌町が大好きになっていました。
「もっとみんなに浦幌の魅力を知ってほしい!」
今回はそんな思いでこの記事を書きました。ここまで読んでくださった皆さんが少しでも浦幌に興味を持ってくれたのであればとても嬉しいです。
皆さんもぜひ1万円をにぎりしめて浦幌に遊びに行ってみてください。
きっと素敵な出会いや発見が待っているはずですよ!
浦幌1万円企画、最終収支報告書はこちら↓