現役高校生がリポート!中高生の「好き」と「やってみたい」を実現できる浦幌部をご紹介

はじめまして!浦幌町出身、高校3年生の下坂愛果です。

私は現在、帯広市の高校に通いながら、浦幌町を拠点とする部活動「浦幌部」の部長を務めています。
今回「浦幌町観光サイトに浦幌部についての記事を書いてみないか」とお声がけいただき、執筆することになりました。この記事を通して所属している浦幌部の活動や中高生から見た浦幌町の魅力をお伝えし、浦幌部や浦幌町に興味を持っていただけるととても嬉しいです。
今回は、中学生版の浦幌部が開催したゴミ拾い大会を取材してきました!
浦幌部とは
浦幌部は、浦幌町出身の中高生で結成された自主団体です。
浦幌高校の閉校後、「町外の高校に通うことになっても浦幌町と関わり続けたい」という想いから結成されました。
自分の興味関心に合わせて浦幌町を盛り上げる活動を行っており、高校生が所属する浦幌部と中学生が所属する中学生版浦幌部がある中で、町内のイベント出店やイベントの開催など、プロジェクトごとの目標に向かって様々な活動を行っています。

例えば私自身も、浦幌部でカフェ出店を経験しました。
カフェ出店は中学校での総合的な学習の時間の活動から派生した、浦幌部唯一の中高協働プロジェクトとしてこれまでに4回開催しています。
町内産の食材を使用したカフェメニューや、町の鳥であるアオサギをモチーフにしたうらはとほろまというキャラクターのグッズ等を販売しています。
2025年3月に5回目の出店をすることを目標に、現在も活動中です。
中学生が主催!ゴミ拾いイベント
今回は、中学生版浦幌部が開催したゴミ拾い大会を取材してきました。
このイベントは浦幌中学校3年生の林上源司(はやしがみ げんじ)さんが企画、運営を担当していました。
なんとこのイベント、「スポGOMI」というイベントを行っている団体、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ様のご協力もいただいているのです!
イベント当日は、林上さんの作成したルールブックと飲み物が配布され、開会式が始まりました。

今回のイベントは参加者が浦幌町の小・中学生で結成されたチーム、参加した生徒の保護者で結成されたチーム、地域の大人で結成されたチームの3チームに分かれて行う対抗戦で実施しました。
制限時間は90分! 拾ってきたゴミの種類、量によってポイントを決め、合計ポイントが一番多いチームが優勝です。
これまでもゴミ拾いを行って来た林上さんの「ゴミ拾いの楽しさを知ってほしい、みんなで町を綺麗にしたい」という想いを聞き、まずはみんなで準備体操をしました。
「拾いまくるぞー!」「おー!」という掛け声とともにいよいよ出発です!

「ただゴミを拾うだけじゃなく、楽しんで欲しい!」という想いが感じられます。
私が同行したのは小学生、中学生で構成されたチーム「メイス」。
チームリーダーの林上さんの作戦を元に、人通りの多い駅前の大通りやスーパーの裏などをメインに周ることにしました。
林上さん曰く、人通りが多いことから大通りはゴミを見つけやすいそうです。林上さんが個人的に、何度も行っていたゴミ拾い活動から得た知識だそうです。
実際に一緒に歩いてみると、林上さんの予想通り、たくさんのポイ捨てされたゴミがありました。チーム全員が「ここにもあった!」と次々に見つけられる程です。
多くの参加者は初めてのゴミ拾い活動でしたが、林上さんの「初めての大会だから勝っても負けても良い体験になるね」という声掛けもあり、雑談をしたり、助け合いながら終始和やかに活動を行うことができました。


道中、半分ほど地面に埋まっている大きなゴミを見つけました。
その際、それぞれ知恵を出し合いどうにか発掘しようとしましたが、想像以上に深く、断念。
スポGOMIはチーム戦であり、チームで知恵と力を合わせて競技をしてもらうため「10m以上は離れないようにしながらゴミ拾いをする」というルールを守り実施しました。
参加者の方は「みんなでゴミ拾いをすることができて楽しい」「いつもはポイ捨てを見かけることが嫌だけど、今日だけはポイ捨てされていてほしい!(笑)」とおっしゃっていました。
「楽しんでゴミ拾いをしよう!」という林上さんの想いは伝わっているようです。
ゴミを拾う中で、複数の参加者の方から「吸い殻が多かった」と声が上がるほど、吸い殻のポイ捨てが目立ちました。
ゴミ拾いの楽しさを感じるとともに、私自身はポイ捨てをしてほしくないと改めて感じました。
終了時間になり、全員がFUTABAに帰ってきました。ここから集計が始まります。

閉会式が始まり、いよいよ結果発表。
第3位は地域の20〜30代の大人で結成されたチーム「ブーブーブー」(304ポイント)。
第2位は私も同行させてもらった、小、中学生で結成されたチーム「メイス」(319ポイント)。
そして第1位は参加した小中学生のお母さん方で結成されたチーム「お母さん」(403ポイント)でした!
3位とは100ポイント近くの差をつけて、チーム「お母さん」の勝利でした。母力、恐るべし!

結果発表後は、林上さんから第1位のチーム「お母さん」に賞状が贈られました。
参加者からは「大会という形で楽しくゴミ拾いができて良かった。今回のことを忘れずにこれからも生活していきたい」という感想があり、林上さんからも「大会に参加していただきありがとうございました。みんなが喜んでくれて良かった」とのコメント。
私が参加したチーム「メイス」は優勝とならず悔しい気持ちもありましたが、ゴミ拾いを通して子どもから大人まで世代を超えて本気になれるイベントだったと感じました。
中学生のゴミ拾いが町を変えた!?主催の林上さんにインタビュー
イベント終了後に主催者の林上さんにインタビューを実施しました。

林上源司(はやしがみげんじ)
浦幌町出身。2009年生まれの中学3年生(2025年1月時点)。
中学生版浦幌部ではミッションリサイクルプロジェクトリーダーを務めている。好きな食べ物はお寿司とラーメン。
ー今日はイベントお疲れ様でした!まず、なぜ今回ゴミ拾いのイベントを開催したか教えてください。
以前かなり膨大なポイ捨てゴミが放置されている場所が浦幌にあったんです。
それを見たとき「なんでこんなことをするんだろう」という気持ちになりました。
浦幌部では自分の好きなプロジェクトが出来るので、浦幌部の活動としてゴミ拾いをしようと思い、チームを立ち上げました。
ー今までは林上さんと浦幌部の有志でゴミ拾いの活動をしていたそうですが、地域の方を巻き込んだイベントは今回が初めてだったんですよね?
そうです。
開催にあたり、具体的なルール決めや、申込みフォームの作成、そして実際に東京でゴミ拾いのイベントを行っている方から道具を借りるために打ち合わせをしたりと、苦手な分野もやらなければいけなくて、大変なこともありました。
ーイベントをやるって想像以上に大変ですよね。また、今回のイベントには林上さんのお母さまと妹さんも参加していたそうですね!
はい。お母さんと妹に優勝を取られてとても悔しかったです。
でも、自分の今までのゴミ拾いの経験があったので、最下位は免れて良かったです。
ー子どもから大人まで楽しめるイベントでしたね。林上さんのゴミ拾いの活動が町を変えたこともあるそうですね。
そうなんですよ!
国道沿いにたくさんポイ捨てされてしまっている場所に「ポイ捨て禁止」という看板があるのですが、それは警察が立ててくれました。
僕たちの活動を見て、立ててくれたみたいです。
ーそれは嬉しいですね。林上さんは浦幌町のどんなところが好きですか?
自然が豊かなところが好きです。
小学校高学年のときに環境問題のCMを見て、「浦幌町って自然豊かで恵まれているのかもな」って思ったことがきっかけですね。
自然の緑は見ていて気持ちがいいですし光合成で二酸化炭素を酸素に変える力を持っていて、二酸化炭素を減らすことによって気候変動を防ぐという点で、SDGsにも貢献できるので。
ーいいですね!最後に、林上さんに浦幌町のおすすめグルメを教えてください!
道の駅うらほろのポテトと大福がおすすめです。
ポテトは外側はサクッとしているんですが中がホクッとしていて食感も含めて美味しいんです。
大福はモチモチでシンプルなおいしさがあります。
ーそうなんですね!私も食べてみたいです。ありがとうございました!
「自分の可能性を広げながら浦幌町に貢献できる」私が気づいた浦幌部の魅力
今回は中学生版 浦幌部の林上さんが主催したイベントを通して、浦幌部についてご紹介させていただきました。
林上さんは浦幌町の自然が好きなところから環境、ポイ捨ての問題に目を向け、活動しているように、私自身はモノやお菓子を作ることが好きなので、浦幌部としてカフェ出店をメインに行っています。
このように自分の「好き」や「得意」を活かし、自分の可能性を広げながら浦幌町に貢献できるのが浦幌部の魅力です。
また、活動を行っていく中で地域の方と関わる機会も増え、更に浦幌町の魅力を感じるきっかけにもなっています。
今回のイベントには町の幅広い層の方が集まっており、浦幌には1人の想いをみんなで繋いでいく素敵な人や環境があるなと改めて感じることができ、とても嬉しくなりました。
私の大好きな人がたくさんいる浦幌町、ぜひみなさんも遊びに来てください!