【インタビュー記事】 浦幌のマメな生産者にきく!〜1粒に込めた想い〜

豆の一大生産地、浦幌町。
十勝地方の雪が少なく日照時間が長い気候が豆の生育環境にぴったりであり、日本屈指の有名和菓子メーカーに指名買いされるほど、質の高い豆を生み出しています。
そんな浦幌町で採れる豆の種類は、大豆・小豆・黒大豆・金時豆・大手亡・白花豆・とら豆・栗豆などなど、本当に種類が豊富!
今回は2人の町内生産者の方に、種類豊富な浦幌町の豆たちについてライター佐々木がお話を聞いてみました。
小さな1粒にどんな想いやおいしさがつまっているのかをご紹介いたします!
人生を変えた1粒〜十勝 うらほろ おかだ農園
十勝 うらほろ おかだ農園の岡田愛啓さんからは、黒大豆(以下黒豆)と原種黒千石豆についてお聞きしました。
十勝 うらほろ おかだ農園の黒豆、原種黒千石は、主に黒豆茶やコーヒー、原種黒千石豆は主にきな粉やアイスクリーム、オリジナルの化粧品にも使われています。
ーまず、初歩的な質問になるのですが、まず黒豆と原種黒千石豆はどのような違いがあるのでしょうか。
岡田さん:種がそもそも違うのと、原種黒千石豆の方が栄養価がはるかに高いです。
原種黒千石は希少価値が非常に高いのと、育てるのに豆の中でもより手間がかかるので、黒豆の方が比較的安く買うことができますね。
ーそうなんですね。黒豆は元々馴染みのある食べ物だったのですが、原種黒千石豆は浦幌に来てから初めて知りました。どのような点がより手間がかかるのでしょうか?
岡田さん:生育期間が他の豆より長いです。
豆は基本的に5月中旬に種を植えて、10月初旬ごろに収穫できるのですが、原種黒千石豆はそれから1ヶ月ほど先の11月10日頃に収穫できます。
ー収穫までに時間がかかるんですね。
岡田さん:はい。北海道には11月の初め頃に雪が降ってしまう地域もあり、原種黒千石豆を育てるのが難しい場所もあります。
でも十勝の東に位置する浦幌町は雪が降るのが遅いので、黒千石豆を育てるのに適しているんです。
ーなるほど!そもそもですが、どのようなきっかけで黒千石豆の栽培を始めたのですか?
岡田さん:浦幌に講演に来られた元北海道大学免疫学教授(免疫学博士)西村孝司先生に、原種黒千石豆を一握りいただいたのが始まりです。
そしてこの一握りが、私の人生を大きく変えました。
ー運命の一握りだったのですね。
岡田さん:はい。今は道の駅うらほろでの販売、自社サイトとAmazonでのネット販売が主なのですが、ありがたいことに多くのリピーターのお客様がいます。
ーそうなのですね。ネット販売を始めた当初と、反応は違いますか?
岡田さん:通信販売(外部サイトにリンクします)を始めたのはもう25年以上前になるのですが、その時は年間で数名しかサイトを見ていませんでした(笑)。
でも根気強く続けることで、かけた時間の分だけ信頼に繋がったと感じています。
ー根気強く続けられた理由はなんだったのでしょうか。
岡田さん:商品そのものの価値に自信があったからです。良いものを真摯に売り続ければ、付加価値に気付いていただけると確信していました。
ー商品の魅力が岡田さんを勇気づけていたのですね。たくさんの商品を出されていると思いますが、最後におすすめの商品と食べ方を教えてください!
岡田さん:まず生豆の食べ方からご紹介すると、原種黒千石豆はご飯に入れるのが簡単で美味しくとってもおすすめですよ。
原種黒千石豆を軽く水洗いし20分ほど水に浸し、豆とつけ置きした水をお米に混ぜ、通常通り炊くだけです。
お米3合に対して、原種黒千石豆30g、塩小さじ1がちょうど良い量です。
黒豆はやはり煮豆が良いですね。
お正月などの行事に食べる機会が多いと思うのですが、ぜひ日常的に召し上がっていただきたいです。
ー私も浦幌に来てから、豆を食べる機会が増えましたが、意外と調理法は簡単で、しかも栄養価が高いものが多く、1人暮らしの味方だなと感じています。
岡田さん:加工品では、黒豆コーヒーと原種黒千石きな粉(外部サイトにリンクします) がおすすめです。
黒豆コーヒーは、まろやかな味わいでホッと一息つきたい時にぴったり!
原種黒千石きな粉はヨーグルトにかけて食べたり、牛乳や味噌汁に入れて飲んだりと様々な楽しみ方があります。

ーたくさんおすすめしていただきありがとうございます。取材中の岡田さんの表情、雰囲気が非常にいきいきしており、豆の力を感じました。
岡田さん:「マメに豆を食べる」ことを毎日続けることで、より元気な自分になれますよ!
甘納豆やお汁粉にピッタリ!白花豆の魅力を「白花豆おじさん」にインタビュー
ー伊場さん、こんにちは!今日は白花豆についてお聞きするのですが、私の中で伊場さん=白花豆というイメージがすでにあります!
伊場さん:そうだよね。
佐々木さんと一緒にやっているうらほろラヂオ(外部サイトにリンクします)で「白花豆おじさん」っていつも自己紹介してるもんね
ーはい、そうなんです(笑)。そもそもですが、白花豆を作ろうと思った経緯はなんだったのでしょうか。
伊場さん:浦幌農協から作ってほしいと話があったのがはじまりだったかな。
浦幌町では元々、畑作4品目と呼ばれる小麦、てん菜、馬鈴薯、豆類が盛んに生産されていたんだけど、「新たな特産品を!」ということで15年前くらいから白花豆が作られるようになったよ。
ー他の豆とはどんな違いがありますか?
伊場さん:生育方法からいうと、白花豆は豆の芽の根元に差した竹に沿ってツルをまいて成長していくから、竹差しという手作業が必要な点が大変かな。
ー確かにそうですね。何度か竹差しのお手伝いをしたことがありますが、大量に竹を差す必要があるので大変でした。手にも力が入るから、手の皮も剥けちゃって痛かったなぁ……。
伊場さん:農業の機械化が進むなか、なかなか大変な作業だよね。でも白花豆は、食感はふっくらほくほく、上品な甘みがあって手間をかけて作る価値があるなと感じているよ。
ー確かに白花豆のおいしさは唯一無二ですね。おすすめの食べ方はありますか?
伊場さん:白花豆本来の食感、甘みを堪能するなら煮豆がおすすめ。
1日以上水につけてから、炊くとより美味しく仕上がるよ。
ー白花豆の煮豆ってつやつやしてて本当においしそうですよね。今年のお正月も煮豆は食べましたか?
伊場さん:今年は、白花豆のお汁粉を奥さんに作ってもらったよ。初めてだったけどとっても美味しかったぁ。
ーお汁粉ですか!確かに甘みのある白花豆はお汁粉とも相性が良さそうですね。
伊場さん:そうそう。伊場家では、「ソイリッチ」っていう機械を使って作ったんだけど、普通のお汁粉を作る要領でも美味しくできると思うよ。
ーありがとうございます。伊場さんは自社サイトで白花豆の商品を出されていると思うのですが、おすすめはありますか?
伊場さん:でめんさんのおやつシリーズの甘納豆(外部サイトにリンクします)だね。
何種類かの豆で甘納豆を出してるんだけど、白花豆が1番人気です。
ー私もでめんさんのおやつシリーズ、好きです!
伊場さん:仕事の合間や、おやつ時間のお供にぜひ食べてくださいね♩
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