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ただ色を塗るだけじゃない。未来を彩る「とかちといろ おやさいくれよん」

浦幌町の規格外野菜を“食べる”のではなく、“描く”という形で生まれ変わらせた「とかちといろ おやさいくれよん」。
規格外野菜を「大地の色」としてクレヨンにアップサイクルし、素材の色を活かした優しい色彩が特徴です。
商品開発を担当した(一社)十勝うらほろ樂舎の宮寺由佳さんに、商品開発のきっかけや裏側、商品の魅力についてお話しをお伺いしました。


「大地の色」が生まれるまで ー 開発者インタビュー

佐々木:今日は、浦幌の規格外野菜を活用した「とかちといろ おやさいくれよん」について伺います。まずは、この商品が生まれたきっかけから教えてください。

宮寺:はじまりは農家さんの声でしたね。商品開発メンバーが農家さんから「規格外や廃棄する野菜がいっぱい出てしまっていて困っている」という声をもらい、現状を知ったのがスタートです。
そこから、どうやって活用できるかなと案をたくさん出しました。「ジャム」や「レトルト食品」などはじめは食品系の案が多かったのですが、浦幌の雰囲気にマッチしていて、賞味期限がなく、より多くの人に届けられるという点でクレヨンを選びました。

佐々木:規格外野菜と聞くと、やはり食品系が思いつきますが、クレヨンは賞味期限がないので、廃棄する可能性もなくなりますね。
商品開発の中では、どのようなことに苦労されましたか?

宮寺:色の選定にとても時間がかかり、大変でした。
製造を依頼しているmizuiro株式会社さん が野菜を使ったクレヨンを元々作られていて、そのラインナップにあったために予想のつく色もあったのですが、浦幌独自で使用する野菜は実際にクレヨンにしてみないと分かりませんでした。
さまざまな農家さんから野菜をいただき、どんな色がでるか確かめながら、たくさんサンプルを作りました。

佐々木:「この色が欲しいからこの野菜を使う」ではなく、この野菜を使うとどんな色になるかを試してみるというところからのスタートだったのですね。

宮寺:そうなのです。野菜の種類が豊富な浦幌だからこそ、10色という枠の中で、どの野菜を使うか決めるのに悩みました。特に浦幌はじゃがいもの種類が多く、複数のじゃがいものサンプルの絶妙な色の違いを比べながら、どの素材を活用するか検討を進めました。

開発途中のクレヨン。中央のノーザンルビー、レッドムーン、シャドウクイーンは
それぞれじゃがいもの品種名。
商品化した10色。規格外の野菜の他に、浦幌に炭竈を持つ浦幌木炭の炭を使用。

佐々木:農家さんの協力を得て、試行錯誤しながら作られたクレヨンですが、宮寺さんが思う商品の魅力はなんでしょうか。

宮寺:まず1つは、これまで処分されていたものが、人に喜ばれる形へと生まれ変わり、アップサイクルにつながっている点です。更に、浦幌の主要産業である農業で作られたものを使える点も浦幌町のPRになっていると感じています。

佐々木:確かに浦幌の食の豊かさ、そして大量の規格外野菜が出てしまっているという現状を知ってもらうきっかけになりますね。

宮寺:町の農業を知ってもらう以外に、野菜嫌いな子どもが「色」から野菜に触れる、食育の役割も担っていると感じています。
例えば、野菜が苦手な子どもがお母さんからこのクレヨンをプレゼントされて、にんじんは苦手だけど、にんじん色のクレヨンで絵を書くことで「じゃあちょっと食べてみようか」となったとの声をいただいたんです。野菜と子どもをつなぐ媒体になることもあるんだと感じ、とても嬉しかったです。

佐々木:描く→知る→食べてみる、という自然な導線ですね!
このクレヨンは、素材の面でも親が子どもに安心して渡せるものづくりをされていますよね。

宮寺:はい。国産の米ぬかからとれる「米油」や「ライスワックス」をベースに野菜の粉末で着色しているため、誤ってお子さまが口にしてしまっても害がないように配慮しています。

佐々木:親子で楽しむのにぴったりなクレヨンですが、他にはどんな方がこの商品を手に取っているのでしょうか。

宮寺:意外だったのが美大生の方ですね。商品が持つ背景だけでなく、色や素材の質の観点で評価していただき、大きな手応えを感じました。

佐々木:美大生の方に!それは自信にも繋がりますね。幅広いジャンルの方に興味を持っていただける商品なのですね。

宮寺:海外の観光客の方にも購入いただいているという話を卸し先からお聞きしていて、大変ありがたいです。これからも食育や浦幌に関心がある方に限らず、多くの方に「とかちといろ おやさいくれよん」に触れていただきたいなと思っています。

イベント出店時には、実際にクレヨンの色味や手触りをお試しいただけます。

おわりに

「とかちといろ おやさいくれよん」は、規格外野菜に「大地の色」という新しい役割を与え、食や農業へのまなざしを広げてくれる商品だと感じました。
どんな色になるかわからない野菜を、試作を重ねながら1色ずつ確かめて生まれた、浦幌の魅力がぎゅっと詰まった10色のおやさいくれよん。
食や農業の裏側に思いを巡らせる入口として、ぜひ手に取ったり、大切な方へのギフトとして選んでみてはいかがでしょうか。

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