【山本商店の鮭とば】大きな海からはじまる 手のひらサイズのおいしさ 鮭定置網の漁業体験ツアー参加レポート

浦幌町ふるさと納税の人気返礼品であり、浦幌町民も大好きな浦幌 山本商店の鮭とば。今回は原材料となる秋鮭の鮭定置網漁業体験ツアーに参加してきました。本ツアーは浦幌就業促進ポータルサイト「つつうらうら」と「株式会社七協水産」のタイアップ企画。船の上で、波に揺られながら見て聞いて感じたことをレポートいたします。この記事を読めば、旨みたっぷりな鮭とばの味わいをより深く感じられるはずです。
未来のために「育てて獲る」漁業を推進する、七協水産の取り組み
今回乗船させていただいた七協水産では、「海の豊かさを守り、地域社会と共に、漁業の未来に貢献します」を掲げ、持続可能な開発目標(SDGs)を支援。
七協水産が行う鮭定置網漁業とは、「獲る漁業」ではなく「育てて獲る」漁業(栽培漁業)です。
秋に生まれ育った鮭が川に遡上した際に稚魚を育成し、翌年の春に放流。
放流された稚魚は遠く北方の海で育ち、3年から5年で生まれ育った川に戻ってきます。
戻ってきた鮭の一部を海に仕掛けた網で捕獲しており、この一連の流れが鮭定置網漁業です。
<1年間の主な流れ>
4月〜8月:準備期間
・稚魚の育成
・漁網の修理や漁船の準備
・土俵の設置
9月〜11月:漁期
・網入れ
・操業
11月:終了期
・網の洗浄と保管
・次年度の準備
(七協水産の一年参照)
今回は漁期の操業(海中に漁網を入れて鮭を獲る作業)に同行させていただきました。
いざ! 鮭定置網の漁業体験ツアーに参加
周りの建物はもちろん近くにいる人の表情も見えないほどの暗闇の中、朝4:00に厚内漁港から出航。
「船酔いしないかな」「寒さは大丈夫かな」と少し不安を抱えた私の気持ちとは裏腹に、GPSモニターで現在地を確認しながら船は真っ黒な海をズンズン突き進んで行きます。

船を走らせること約30分。最初の定置網を仕掛けた場所(漁場)に着きました。
10人以上の力を合わせ、網を手繰り寄せていきます。海では風を遮るものがないため想像以上に寒く、私は上着を何枚も重ね着して寒さをしのいでいましたが、網を引く中の方には半袖の方も……!
不安定な船内を駆け回り、力いっぱい網を引く。肉体的にとてもハードな仕事のため「作業していると暑くなる!」とのこと。

網を引き寄せたあとは、秋鮭を大きなすくい網とクレーンで漁船内の水槽まで運びます。

その後は、網の洗浄や水槽内に秋鮭以外の魚などが入っていないかの確認、ロープの調整などそれぞれが持ち場に着き、てきぱきとやるべきことをこなしていきます。

漁場は複数あり、場所によってかかる量はさまざま。
「たくさん秋鮭が獲れた!」と思いきや、大量のクラゲが入っている場所もありました。

次の漁場までの少し長めの休憩時間。寒さで縮こまる私に漁師さんがくれたのは、キンキンに冷えたコーヒーでした。冷たいドリンクを一気飲みする漁師さんたち。自分たちは汗だくになるくらい大変なのに、「寒くないか」と何度も声をかけてくれる、そのやさしさがじんわりと心に沁み渡りました。

4箇所ほど周った時点で少しずつ明るくなり、周りの景色と漁師さんたちの姿がよく見えてきました。漁師さんの想像以上にガッチリとした腕の筋肉に驚き、海を見つめる真剣な眼差しが心に残っています。

漁船で曳航(えいこう)してきた小さい船(伝馬船)は海でのパトロール用。海に落ちているゴミや倒木を見つけ、回収する役割を持っています。

みんなで力をあわせて網を引っ張り、秋鮭を獲る。
何度見ても漁師さんの手際の良さや場所によって異なる海の息遣いが感じられ、見飽きることのない風景でした。

全ての漁場を周り、あとは漁港へ帰るだけ。朝日とカモメたちが追いかけてきます。

漁港に着いたらすぐに水揚げし、オスとメスの選別を行います。
・メスは卵が入っているからお腹がふっくらと柔らかい
・オスは胸ビレが大きく、尾ビレがくの字になっている
こちらのポイントを確認しながら手作業でどんどん仕分けていきます。

選別された秋鮭は釧路へ輸送され、加工されて全国へ。

浦幌の厚内で鮭とばを製造している山本商店の店主 山本さんも地元でとれた秋鮭を使って鮭とばを作っています。

水揚げされたばかりの新鮮な秋鮭を使った鮭とばは、しっとりやわらか。噛めば噛むほど、程良く脂がのった秋鮭の旨みを感じられます。
鮭とばのレシピは店主 山本さんの全てオリジナル。保存料や着力料を使用しないこだわりのレシピで、こどもからおじいちゃん、おばあちゃんまで安心して楽しめるおいしさも魅力です。

山本商店の1番人気は、食べやすいように細長くカットされた「鮭とばすてぃっく」。
その他にもスライスや皮付きのはらすなど、カットの仕方や部位によって味わいが変わってくるので、色々試してみるのがおすすめです。

浦幌で地元の方と楽しむBBQにもよく登場する鮭とば。焼き台で少し炙って食べると、より秋鮭の風味が際立ってとってもおいしいんです。
ちょい足しアレンジとして、マヨネーズ七味を付けて食べるとよりお酒が進む味わいになりますよ。

ドライブやお酒のお供にぴったりな身近な存在である鮭とば。「自然を相手にしているからこそ、前と同じということはなく、思い通りにならないことばかり。でも難しさに面白さを感じるんだ。」そう笑いながら話をしてくれた漁師さんは波のようにしなやかでたくましく感じました。
手のひらサイズのおいしさは、豊かな海や自然と向き合い続ける強さの上で成り立っている。より一層鮭とばを深く、おいしく味わうきっかけとなる1日のはじまりでした。








